最初に作った「人間ドッグ」の名前は
「まさこ」


シャンソン歌手の戸川昌子さんからお名前をいただいて髪型も似せていました。

武蔵野美術大学映像学科在学中に制作したのでした。
「遊戯装置をつくれ」
という課題...

昔から好きだった電動のおもちゃを改造して、人間(ヒトガタ)にし、「人間ドッグ」と名付けたら、滑稽でおもしろいと思ったんです。
小学生の頃から語呂遊びや言葉の勘違い遊びを楽しんでました。

埼京線→最強線
東名高速道路→透明高速道路
人間ドック→人間犬

こんな具合に、
40代以上が受ける「人間ドック」ってなんで「犬」なの?
って思ってたんです。
今もこんなふうに思っている小学生はきっといるはず...😂

言葉遊びの面白さから
犬の動くおもちゃのメカを使用して人間化したぬいぐるみ作品を
「人間ドッグ」と呼ぶことにしました。
発表した当時、1999年
先生や同級生にも評判だった作品なので
「いつかたくさん作りたい」
と温めてました。

時は流れて、2008年
学生時代からの友人が八丁堀でギャラリーを始めたというニュースが入ってきました。



そこで「人間ドッグ・ショー」というタイトルで個展を開催したんです。
40体ほど作成し、友人たちがみんな買ってくれて完売に❣️
これはおもしろいと、今の夫であるステファンが参戦。

パフォーマンスプロジェクト「人間ドッグ・オーケストラ」というノイズバンドもやることになり、活動が広がっていきました。

その頃に書いたステイトメントがこちら
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人間だって動物なの
食べて寝てふえて
それだけでしあわせなの
余計なことは何もいらないの

「人間ドッグ」たちは社会的制約や複雑さとは無縁な
原始的で野性的な自由を謳歌しています。
様々な生活の厄介ごとと一緒に人間のプライドも捨て去った自由な野生人、「人間ドッグ」
その愛らしくも滑稽なありさまをご覧ください。

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思い出してください、2000年代。
私はまだ20代でした。
バブルが崩壊して
「失われた30年」の最初の10年。

みなさんはどう過ごしていましたか?

私は、2006年にイギリスから帰国して
「もうこの国は豊かではないのだ」
「甥っ子姪っ子たちは、私が小学生の頃のような豊かさを体感することなく、成長していくのだ」
と軽い絶望と嘲笑を持って社会に眼差しを向けていました。

皮肉や冷笑している「余裕」がまだあった時代...

時は流れて、2025年。

長年あたため、脚光を浴びるチャンスを上手く活かして来られなかった作品「人間ドッグ」でアーティスト再デビューします。

教える仕事」は全部手放し🕊️

自分の未来に、
子供達や次の世代に、
「希望」を持っていますか?

YESと答えられる人は少ないのではないでしょうか?

昔の私のように...
皮肉や冷笑している場合ではない。

まずはあなた自身の
「心の幸せと平和」にフォーカスして。
ネガティブから目を逸らすのではなく、

「では、今自分に何ができるのか」

「イマココ」に全集中してほしい。

世界を不幸の色眼鏡で見るのはもうやめた。

自分も世界も、本当は美しく、輝いているから✨